会社概要・基本情報
株式会社TIENS JAPANは、2007年1月に設立され、同年9月に事業を開始したネットワークビジネス企業です。
本社は東京都港区赤坂3-9-2の6階に位置し、資本金は5,000万円となっています。
親会社である天津天獅集団有限公司は、1995年に中国天津市で創業者の李金元氏によって設立され、世界190カ国以上で事業展開を行うグローバル企業として成長しました。
日本法人の代表取締役社長は李金元氏が務めており、従業員数は約8,000名を擁しています。
なお、2024年9月にはTGG（TIENSグローバルゲータウェイ）システムが終了し、株式会社APに事業が引き継がれるという大きな転換期を迎えました。
事業内容・ビジネスモデルの詳細説明
TIENS JAPANは連鎖販売取引（ネットワークビジネス）の形態を採用し、栄養補助食品やパーソナルケア製品の製造・卸売を主要事業としています。
ビジネスモデルの特徴は、会員が商品を購入・愛用するだけでなく、新規会員を紹介することで報酬を得られる仕組みです。
販売員（ディストリビューター）は独立した事業者として活動し、自身のネットワークを構築しながら収入を拡大していきます。
会社は公益社団法人日本訪問販売協会の正会員であり、特定商取引法に基づく適正な事業運営を行っています。
グローバル企業としての強みを活かし、世界各国で蓄積されたノウハウや製品開発技術を日本市場に展開することで、会員に多様なビジネス機会を提供しています。
取扱商品・サービスのラインナップ
TIENS JAPANは健康食品を中心とした幅広い商品ラインナップを展開しています。
主力商品には栄養補助食品の「ハイパーエイチ ネオ」「ディーエックス ワン アルファ」「トライスリム」などがあり、健康維持や体調管理をサポートする製品として人気を集めています。
また、「デイリーチャージ ファンクショナル」は、エコカエキスや穀類発酵エキスなど、普段の食事では摂取しにくいユニークな成分を配合した商品です。
パーソナルケア分野では、化粧品やスキンケア製品も取り扱っており、全植物原料のうち最低95％は植物天然由来原料を使用するなど、品質にこだわった製品開発を行っています。
さらに、RHAMNAN TABLETは日本人が古来より食生活に取り入れてきた海藻「あおさ」に含まれる健康成分を効率よく摂取できるサプリメントとして注目されています。
報酬プラン・システムの説明
TIENS JAPANの報酬プランは、ディストリビューターが収入の上限なく成長できる仕組みを提供しています。
報酬システムには8つの収入方法が用意されており、商品販売による直接的な利益だけでなく、組織構築による継続的な収入獲得が可能です。
ブレイクアウェイ型の報酬プランを基本としており、一定のランクに昇格すると所属していたアップラインから独立し、より高い報酬率を得ることができます。
会員ランクは購入ポイント（1P=約120円+税）によって決定され、39,000円相当の売上で2スターに昇格するなど、段階的な成長が設計されています。
ライフスタイルボーナスやグループボーナスなど複数の報酬形態が組み合わされることで、多角的な収入源を確保できる点が特徴です。会社の沿革・歴史
TIENSグループの歴史は1995年、創業者の李金元氏が中国天津市で天津天獅集団有限公司を設立したことから始まります。
バイオテクノロジー産業を基幹事業として急速に成長し、わずか数年で中国国内最大手の栄養補助食品メーカーとなりました。
日本市場への進出は2007年1月、株式会社TIENS JAPANの設立により実現し、同年9月から本格的な事業活動を開始しました。
中国大手栄養補助食品メーカーの中で初めてHACCP認証を受けるなど、品質管理体制の構築にも注力してきました。
2015年には創業20周年を記念して史上最大規模の社員旅行を実施し、世界最長の人文字でギネス世界記録に認定されるという偉業を達成しました。
2024年9月には日本法人の事業システムが大きく変革され、株式会社APへと事業が継承される新たな時代を迎えています。
市場での位置づけ・業績
TIENSグループは世界190カ国以上で事業を展開する国際的なネットワークビジネス企業として、グローバル市場において確固たる地位を築いています。
2013年時点での世界全体の売上高は約304億8834万元（日本円換算で約6,000億円）に達し、中国を代表する大手企業の一つとして認知されています。
日本市場においては、ネットワークビジネス業界の中堅企業として位置づけられており、推定売上高は約30億円規模とされています。
業界大手のアムウェイやノエビアなどと比較すると規模は小さいものの、中国本社のグローバルネットワークを活用した独自の強みを持っています。
CQCのISO9001:2008認証を取得するなど、品質管理体制の整備にも積極的に取り組み、業界内での信頼性向上に努めています。
特徴や強み
TIENS JAPANの最大の強みは、世界190カ国以上で事業展開する親会社のグローバルネットワークを活用できる点です。
中国の伝統医学と最新のバイオテクノロジーを融合させた独自の製品開発力により、他社にはないユニークな健康食品を提供しています。
創業者の李金元氏が掲げる「人々に健康を、社会に貢献を」という企業理念は、単なる営利追求にとどまらない社会的使命感を表しています。
事業と地域を軸としたマトリックス経営の実践により、各地域の特性に応じた柔軟な事業展開が可能となっています。
HACCPやISO9001認証取得による高品質な製品管理体制は、会員や顧客からの信頼獲得に大きく貢献しています。また、エクスペリエンスストアのグローバル展開など、顧客体験を重視した戦略も特徴的です。
会員・販売員の支援体制
TIENS JAPANは会員の成功をサポートするため、多層的な教育・研修システムを構築しています。
定期的に開催されるセミナーやイベントでは、製品知識の習得だけでなく、ビジネススキルやマーケティング手法についても学ぶことができます。
成功者による体験談の共有や、実践的なノウハウの提供により、新規会員でも段階的にビジネスを成長させられる環境が整えられています。
エクスペリエンスセンターやサロンなどの物理的な拠点を設置し、会員同士の交流やモチベーション維持をサポートする場を提供しています。
オンラインシステムの導入により、会員は自分のビジネス状況をリアルタイムで確認でき、効率的な活動計画を立てることが可能です。
また、JDSA教育登録制度への参加など、業界標準の教育プログラムにも積極的に取り組んでいます。
法令遵守への姿勢・コンプライアンス
TIENS JAPANは、特定商取引法をはじめとする関連法令の遵守を企業活動の基本としています。
公益社団法人日本訪問販売協会の正会員として、業界の自主規制ルールを遵守し、健全なネットワークビジネスの推進に貢献しています。
医薬品医療機器等法（旧薬事法）、食品衛生法、景品表示法などの各種法令を徹底遵守し、顧客に安全と安心を提供することを最優先としています。
連鎖販売取引における適切な情報開示と契約手続きを実施することで、消費者保護の観点からも信頼される企業運営を目指しています。クーリング・オフ制度の適切な運用や、誇大広告の禁止など、法律で定められた規制を厳格に守る姿勢を明確にしています。
コンプライアンス体制の強化により、会員が安心してビジネス活動に取り組める環境づくりに努めています。
社会貢献活動・CSR
TIENSグループは「社会から得たものは社会に還元する」という創業者李金元氏の思想を企業活動の柱としています。
教育分野では「天津TIENS学院」を設立し、次世代の人材育成に積極的に投資しています。
社会福祉活動として孤児院や養老院への支援を継続的に行い、社会的弱者へのサポート体制を構築しています。
自然災害発生時には被災地支援活動を展開し、ニューヨーク同時多発テロ事件の際にも支援活動を実施するなど、国際的な社会貢献にも取り組んでいます。
環境問題の改善や持続可能な社会の実現に向けた取り組みも企業理念の重要な要素として位置づけられています。創業者個人はもとより企業としても数々の社会貢献賞を受賞しており、その活動は高く評価されています。
成功事例・体験談
TIENS JAPANでは、多くの会員が自身のビジネスを成功させ、経済的自由や時間的自由を獲得した事例が報告されています。
成功者の多くは、まず自身が製品の熱心な愛用者となり、その実体験を自然な形で周囲に伝えることからスタートしています。
健康補助食品「ハイパーHネオ」や化粧品ラインの愛用を通じて得られた効果を共有することで、信頼関係を築きながらネットワークを拡大するパターンが典型的です。
セミナーでは先輩会員による成功体験の共有が行われ、具体的なビジネス展開方法や収入構築のプロセスが詳しく紹介されています。
一部の会員は主婦業や本業と並行してビジネスを展開し、副収入を確保することに成功したケースも見られます。
ただし、成功には個人の努力と継続的な活動が不可欠であり、すべての会員が同様の結果を得られるわけではないことも事実です。
業界内での評判や受賞歴
TIENSグループは世界各国で高い評価を受けており、これまで数々の賞を受賞してきた実績があります。
2015年の創業20周年記念イベントでは、世界最長の人文字を作成しギネス世界記録に認定されるという快挙を達成しました。
中国国内では、優れた企業活動が評価され、第5回China Small and Medium Enterprises Forumなどの重要なビジネスイベントで表彰を受けています。
品質管理体制においても、中国大手栄養補助食品メーカーの中で初めてHACCP認証を受けるなど、業界をリードする取り組みが認められています。
一方、業界内での評判は賛否両論があり、ネットワークビジネスというビジネスモデル自体への懸念や、勧誘方法についての批判的な意見も存在します。
社員の口コミでは、ワークライフバランスが良く定時で帰れる環境や、福利厚生が充実している点が評価されています。
今後の展望・計画
TIENS JAPANは2024年9月にAPメンバーサイトを開設し、株式会社APへの事業継承という大きな転換期を迎えました。
この変革は、より柔軟で効率的なビジネスシステムの構築を目指すものであり、会員はこれまでと同様にビジネス活動を継続することができます。
グローバル戦略として、TIENSグループは30代の若い世代をターゲットにした新しいブランド戦略を展開しており、エクスペリエンスストアのアップグレード・プロジェクトを世界規模で加速させています。
日本市場においても、デジタル化の推進やオンラインビジネスツールの強化により、より多くの人々がアクセスしやすい環境の整備が進められています。
中国の「一帯一路構想」をグローバリゼーションのエンジンと位置づけ、国際的な事業拡大を継続する方針です。
今後も健康産業の成長市場において、独自の製品開発力とグローバルネットワークを活かした事業展開が期待されています。
