日本シャクリーとは?商品、報酬プラン、特徴などについてまとめ

ネットワークビジネス一般

1. 会社概要・基本情報

日本シャクリー株式会社は、1975年5月に設立された栄養補給食品、化粧品、ホームケア製品を扱うダイレクトセリング企業です。

本社は東京都新宿区西新宿2-6-1新宿住友ビル21階に位置し、代表取締役執行役員社長は髙杉茂男氏が務めています。資本金は1億円、従業員数は110名(2023年4月現在)です。米国シャクリーの日本法人として誕生し、2025年には創立50周年を迎えます。

公益社団法人日本訪問販売協会に加盟し、健全なビジネス活動を推進しています。お客様相談室は月~金曜日の午前9時から午後7時まで対応(祝日除く)しており、フリーダイヤル0120-992-170で消費者サポートを提供しています。

2. 事業内容・ビジネスモデルの詳細説明

日本シャクリーは「ダイレクトセリング」と呼ばれるビジネスモデルを採用しています。これは製品を愛用する人が、その良さを実感した上で人から人へと信頼とともに伝えていく販売方式です。

会員には「メンバー」(愛用者会員)と「ディストリビューター」(ビジネス会員)の2種類があり、ディストリビューターは製品を会員価格で購入し、推奨小売価格で販売することでその差額を利益として得ることができます。

また、新しい会員を紹介するスポンサリング活動により、「シェアリングボーナス」などの報酬を得る仕組みも整備されています。社員がダイレクトセリングを行うことはなく、独立したディストリビューターが自営業として活動を展開する形態です。

3. 取扱商品・サービスのラインナップ

商品は大きく4つのカテゴリーに分類されています。第一に「栄養補給食品」では、主力の「インスタント プロテイン」をはじめ、「ヴィヴィエクス」「ヴァイタライザー」「アルファルファタブス」「Q10-エイジ」など豊富なラインナップを展開しています。

特に「インスタント プロテイン」は50年以上前から大豆たんぱくに着目した製品で、7種類のフレーバーがあります。第二に「サイズダウンサポート製品」では、カロリーコントロールと栄養バランスの両立を支援する製品を提供しています。

第三に「パーソナルケア製品」では、自然由来の素材を活かしたスキンケア製品を展開し、美肌を育む機能を追求しています。第四に「ホームケア製品」では、環境と手肌にやさしい洗浄力の高い家庭用クリーナーを提供しています。

2024年10月には初の機能性表示食品「アイ&スリープ」を発売し、3回も品切れになるほどの大ヒット製品となりました。

4. 報酬プラン・システムの説明

シャクリーの報酬プランは「マーケティングプラン」と呼ばれ、ビジネスによって得られる収入を「ボーナス」として支払う仕組みです。基本的な報酬には「シェアリングボーナス」があり、紹介した人が製品を購入すると実績に応じてボーナスが支払われます。

報酬プランの形式は「ステアステップ・ブレイクアウェイ」と呼ばれる代理店方式を採用しており、上位タイトルになるほど製品を安く仕入れることができます。

一定のランクに昇格することで所属していたグループから独立し、新たなグループを形成する仕組みになっています。「スーパーバイザー」に昇格すると継続ボーナスが支払われ、資格継続5年毎に特別な報酬を受け取ることができます。

会員登録には2,200円の登録料と10,000円以上の初回製品購入が必要で、オートシップ(定期購入)は義務づけられていません。

5. 会社の沿革・歴史

シャクリーの創業者フォレスト・C. シャクリーは、1894年にアメリカ・アイオワ州で誕生しました。病弱だった幼少期を田園地帯で過ごし、自然の恩恵で健康を取り戻した体験から、植物の栄養価に着目するようになりました。

1915年には米国初といわれるマルチ・ビタミン・ミネラル「ヴァイタライズドミネラル」を開発し、100年以上経った現在も愛され続けています。

医師となったシャクリーは1956年にシャクリー・プロダクツ・カンパニー(現・米国シャクリー)を設立し、「自然との調和」を企業理念として掲げました。

日本シャクリーは1975年5月に創立され、「インスタント プロテイン」を日本で初めて発売しました。1979年にはシャクリー工業日本株式会社を設立し、静岡県富士宮市に国内生産拠点を構えました。

6. 市場での位置づけ・業績

日本シャクリーは、2022年の売上高ランキングでネットワークビジネス業界18位に位置し、上位の業績を上げています。2025年3月期の業績は微減傾向が続いているものの減収幅は大きく縮小しており、利益面は良好な状態を維持しています。

スーパーバイザー数、アクティブのディストリビューター数、メンバー数はほぼ横ばいで推移しています。2021年から20~30代のディストリビューターの育成に力を入れた取り組みが奏功し、売上向上の兆しが見えています。

アルファルファ製品では国内シェア90.9%を誇り(矢野経済研究所2022年版調査)、この分野で圧倒的なポジションを確立しています。健康食品・機能性表示食品市場の拡大という追い風を受け、安定した事業基盤を維持しています。

7. 特徴や強み

日本シャクリー最大の特徴は「自然との調和」という企業理念のもと、自然由来の原料にこだわった高品質な製品づくりです。研究開発に惜しみなく投資し、科学的根拠に基づく製品開発を重視しています。

2000年には米国シャクリーが消費財メーカーとして世界初の「クライメイト・ニュートラル」認定を受け、CO2排出ゼロを目指した生産システムを実現しました。グループ会社のシャクリー工業日本株式会社は健康補助食品GMPを取得し、徹底した品質管理体制を構築しています。

また、歴史的な挑戦へのサポート実績も豊富で、1983年の酸素補助なしのエベレスト登頂、1993年のNASAスペースシャトル乗組員専用飲料開発など、栄養補助食品のパイオニアとしての信頼を築いてきました。50年以上の歴史と実績が、ブランドの信頼性を支えています。

8. 会員・販売員の支援体制

日本シャクリーは会員の活動を支援するため、充実した教育・研修プログラムを提供しています。2024年には新製品「アイ&スリープ」の発売に際し、「ビジネスビルダー ワークショップ」を全国20数カ所で30回開催し、機能性表示食品を適切に訴求するための法的知識とツールを提供しました。

毎年恒例の「Dr. Forrest Shaklee Day」では、スポンサリングごとにサンプルキットを提供する分かち合いプログラムを実施しています。

また、新会計年度の開始に合わせた「レッツトーク シャクリー」では、コミットメントシートを提出したリーダーにサンプルキットを提供するキャンペーンを展開しています。全国に直営カウンターとショップを展開しており、札幌、前橋、横浜、大阪、福岡に直営カウンターを設置し、製品購入や相談に対応しています。

9. 法令遵守への姿勢・コンプライアンス

日本シャクリーは法令遵守を最優先とし、徹底した消費者保護の精神と透明性のある経営を実践しています。公式サイトにコンプライアンスページを設け、社内規定や教育システムを整備しています。

公益社団法人日本訪問販売協会に加盟し、業界の自主規制を遵守しています。特定商取引法をはじめとする関連法規の遵守はもちろん、社会的モラルや企業倫理も重視したコンプライアンス体制を構築しています。

個人情報保護法の趣旨を尊重し、個人情報保護方針を策定・実行しており、従業員に対しても定期的な教育研修を実施しています。

2022年には「第1回ダイレクトセリング消費者志向優良活動表彰」を受彰し、無条件返品応諾制度の実施やビジネス会員の解約返品受付期間を法定の4倍の12カ月に設定するなど、消費者が安心して契約できる環境づくりに取り組んでいます。

10. 社会貢献活動・CSR

日本シャクリーは「自然との調和」という企業理念のもと、積極的な社会貢献活動を展開しています。環境保護活動では、2000年に消費財メーカーとして世界初の「クライメイト・ニュートラル」認定を受け、環境負荷ゼロを実現しました。

地球温暖化への意識を高める環境キャンペーン「A Million Trees. A Million Dreams」では200万本以上の植樹を完遂しました。福祉支援活動では、障がい者支援やピンクリボン運動に参加しています。

1992年のハリケーン・アンドリューをきっかけに、自然災害の被災者を支援する非営利団体「シャクリーケア」を発足させ、災害発生時には食品やホームケア製品などの物資支援や募金活動を実施しています。

日本訪問販売協会の会員企業として、業界全体のイメージ向上と健全な発展に貢献する活動にも積極的に取り組んでいます。

11. 成功事例・体験談

日本シャクリーでは、長年にわたり多くのディストリビューターが健康とビジネスの両面で成功を収めてきました。特に製品の品質の高さを実感した愛用者が、その良さを周囲に伝えることで自然とビジネスが拡大していくケースが多く見られます。

2021年以降は20~30代の若い世代のディストリビューター育成に注力した結果、新しい世代のリーダーが次々と誕生しています。これは大ベテランのリーダーの引退による減少をカバーし、組織の若返りと活性化につながっています。

2024年10月に発売された機能性表示食品「アイ&スリープ」は、適切な訴求方法を学んだディストリビューターの活動により、3回も品切れになるほどの大ヒット製品となりました。このような具体的な成功事例が、新たなディストリビューターのモチベーション向上と事業拡大につながっています。

12. 業界内での評判や受賞歴

日本シャクリーは栄養補給食品のパイオニアとして、業界内で高い評価を受けています。2022年には公益社団法人日本訪問販売協会主催の「第1回ダイレクトセリング消費者志向優良活動表彰」を受彰し、消費者保護の視点に立った事業活動が評価されました。

無条件返品応諾制度の実施や、法定の4倍となる12カ月の解約返品受付期間の設定などが高く評価されています。アルファルファ製品では国内シェア90.9%を獲得し、この分野での圧倒的なポジションを確立しています。

2007年にはグループ会社のシャクリー工業日本株式会社が健康補助食品GMPを取得し、製造・品質管理体制の高さが認められました。また、法令遵守意識の高さも業界内で知られており、効果効能をあおるような広告活動を一切行わない保守的な姿勢が、長期的な信頼構築につながっています。

13. 今後の展望・計画

日本シャクリーは2025年に創立50周年を迎え、新たな成長フェーズに入ろうとしています。高杉茂男社長は、微減傾向が続いていた売上が今年または来年には増加に転じる見込みであると述べています。

今後の重点戦略として、機能性表示食品の開発・販売を強化していく方針です。初の機能性表示食品「アイ&スリープ」の成功を受け、科学的根拠に基づく製品開発をさらに推進する計画です。

また、20~30代の若い世代のディストリビューター育成に引き続き注力し、組織の活性化と拡大を図ります。健康食品市場全体が堅調に拡大している追い風を活かし、自然由来の高品質な製品という強みを最大限に生かした事業展開を目指しています。

さらに、環境保護への取り組みを継続し、「自然との調和」という創業理念を次の50年も貫いていく決意を示しています。

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