高陽社とは?商品、報酬プラン、特徴などについてまとめ

ネットワークビジネス一般

会社概要・基本情報

株式会社高陽社(こうようしゃ)は、1972年6月に東京都東村山市で創業され、1975年12月16日に資本金100万円で正式に設立された企業です。

現在の本社は岐阜県羽島市舟橋町出須賀3丁目38に位置し、東京事務センターを東京都東村山市に構えています。

代表取締役は高野泰樹氏が務め、資本金は1,000万円、従業員数は約150名から200名規模の企業です。

高陽社は非上場企業として、健康食品や入浴剤などの製造販売を主軸とする連鎖販売取引(ネットワークビジネス)の大手企業として知られています。

公益社団法人日本訪問販売協会の正会員として加盟し、業界内での信頼性を確保しながら事業を展開しています。

事業内容・ビジネスモデルの詳細説明

高陽社は「冷え取り健康美容」という独自の健康理論を提唱し、体を温めることで健康を維持増進するというコンセプトのもと事業を展開しています。

ビジネスモデルとしては、連鎖販売取引(マルチレベルマーケティング)方式を採用しており、会員が商品を購入・使用するとともに、新たな会員を紹介することで組織を構築していく仕組みです。

同社では「コーヨービジネス」という名称でこのビジネスを展開し、会員は代理店として商品販売と組織構築の両面で活動します。

医薬部外品の入浴剤製造から始まり、現在では栄養補助食品、海洋深層水、化粧品、健康機器など幅広い商品カテゴリーを扱っています。

さらに岐阜県羽島市にホテルKOYOや天然温泉「遊楽乃湯」などの宿泊・温浴施設を所有し、商品のデモンストレーションやビジネスセミナーの会場として活用する独自のビジネス展開を行っています。

取扱商品・サービスのラインナップ

高陽社の主力商品は、1988年に製造認可を受けた薬用入浴剤「パインハイセンス」で、松葉油(パインニードルオイル)を配合した弱アルカリ性の医薬部外品です。

この入浴剤は保温効果を高める成分で構成され、神経痛、リウマチ、腰痛、冷え症などに効能があるとされています。

2003年に販売開始した「超☆海洋深層水100%マハロ」は、ハワイ島コナ沖の深海600~700メートルから取水された海洋深層水で、FDAとハワイ州保健局の認可を受けた高品質商品です。

2018年には革新的な健康機器「DENBAヘルス」の販売を開始し、独自の電磁波技術を活用した健康サポート製品として注目されています。

その他、アルガンオイルを使用した化粧品「モロッコの涙」やランタニアシリーズ、多機能洗浄剤「ママこれいいね」など、健康と美容をテーマにした多様な商品ラインナップを展開しています。

報酬プラン・システムの説明

高陽社では「ステアステップ」方式と呼ばれる代理店制度を報酬プランとして採用しています。

このシステムでは、会員が一定の購入実績や組織構築実績を達成することで、SP(セールスパートナー)から始まり、より上位のランクへとステップアップしていく仕組みです。

報酬を得るためには、グループ全体での月間購入金額が約42,000円以上必要とされており、最も低いSPランクを獲得するためには一定のグループ購入実績が求められます。

ステアステップ方式の特徴は、自分がスポンサーした会員が独立して代理店になった場合、その組織が親の組織から分離する「ブレイクアウェイ」システムを持つ点です。

報酬は商品購入に対するマージンと組織構築による手数料から構成され、ランクが上がるほど還元率が高くなる仕組みとなっています。

会社の沿革・歴史

高陽社の歴史は1972年6月の創業から始まり、2022年には創業50周年を迎えた老舗企業です。

1988年6月に薬用入浴剤「パインハイセンス」が厚生省から製造認可を受けたことが、本格的な事業展開の転機となりました。

1990年代には岐阜県羽島市への進出を開始し、1994年に研修センター、1996年にホテルKOYO別館、1998年に本社を移転するなど、岐阜を拠点とした事業基盤を確立しました。

2000年代には海洋深層水事業に参入し、2003年にハワイ島コナにKOYO-USAのマハロ工場を完成させ、「超☆海洋深層水100%マハロ」の販売を開始しました。

2020年にはコロナ禍において、ホテルKOYO新館・別館を岐阜県の宿泊療養施設として提供するなど、社会貢献活動にも積極的に取り組み、2023年には岐阜県知事から感謝状を授与されています。

市場での位置づけ・業績

高陽社は日本のネットワークビジネス業界において、売上高ランキングで常に20位前後に位置する中堅企業です。

2023年度の業界売上高ランキングでは約50億円の売上を記録し、23位から25位付近にランクインしています。

業界首位のアムウェイや上位企業と比較すると規模は小さいものの、約50年の歴史を持つ老舗企業として安定した事業基盤を維持しています。

市場での位置づけとしては、入浴剤や海洋深層水といったニッチな商品カテゴリーで独自性を発揮し、特定の顧客層に支持される専門企業としての地位を確立しています。

業界全体が縮小傾向にある中でも、堅実な経営を続けており、ホテル事業などの多角化によってリスク分散も図っています。

特徴や強み

高陽社の最大の特徴は、「冷え取り健康美容」という明確なコンセプトのもと、一貫した商品開発と事業展開を行っている点です。

薬用入浴剤「パインハイセンス」は35年以上の販売実績を持ち、入浴剤部門の売上で上位にランクインするロングセラー商品として確固たる地位を築いています。

ハワイ島コナで取水される「超☆海洋深層水100%マハロ」は、海洋深層水として初めてFDAとハワイ州保健局の認可を受けた高品質製品であり、品質管理の厳格さが強みです。

岐阜県羽島市に自社のホテル、温泉施設、研修センター、製造工場を集約し、商品体験と教育研修を一体化した独自の事業モデルを構築している点も大きな特徴です。

また、2018年から取り扱いを開始したDENBA技術を活用した健康機器は、業界内でも差別化要因となる革新的な商品として注目されています。

会員・販売員の支援体制

高陽社では会員や代理店向けに、商品知識やビジネススキルを習得するための教育研修プログラムを提供しています。

岐阜県羽島市の研修センターやホテルKOYOを活用し、定期的にセミナーやコンベンションを開催し、成功事例の共有や最新情報の提供を行っています。

会員向けには「KOYO TIMES」という定期刊行物を発行し、商品情報、健康情報、ビジネス活動のヒントなどを提供する情報支援体制を整備しています。

お客様相談室を設置し、平日10時から17時まで電話やFAXでの相談を受け付け、商品やビジネスに関する問い合わせに対応しています。

また、公式ウェブショップを通じて、会員は24時間いつでも商品情報の確認や注文が可能であり、デジタルツールを活用した利便性の高いサポートを提供しています。

法令遵守への姿勢・コンプライアンス

高陽社は公益社団法人日本訪問販売協会の正会員として、業界の自主規制ルールを遵守した健全な事業運営に取り組んでいます。

同社はコンプライアンス体制を重視し、特定商取引法や薬機法などの関連法令の遵守を徹底するための社内教育を実施しています。

ビジネスガイドブックには、過量販売の防止、誇大広告の禁止、クーリングオフ制度の説明など、法令遵守に関する詳細な指針が記載されています。

プライバシーポリシーを明確に定め、個人情報保護に関する関係法令および社内規程を遵守する姿勢を明示しています。

SNSやウェブサイトでも「高陽社はコンプライアンスを徹底しています」というメッセージを発信し、法令遵守を企業文化として根付かせる取り組みを行っています。

社会貢献活動・CSR

高陽社は地域社会への貢献を重視し、2011年の東日本大震災では岐阜県を通じて栃木県への飲料水支援を行いました。

2012年の第67回国民体育大会「ぎふ清流国体」では、オフィシャルサプライヤーとして飲料を提供し、地域スポーツイベントの支援に協力しました。

2020年のコロナ禍においては、ホテルKOYO新館と別館を岐阜県の宿泊療養施設として提供し、地域の医療体制支援に大きく貢献しました。

この貢献が評価され、2023年5月には岐阜県知事から感謝状を授与されるという栄誉を受けています。

また、岐阜県羽島市に本社や工場、ホテルなどの施設を集約することで、地域雇用の創出と地元経済の活性化にも寄与しています。

成功事例・体験談

高陽社の会員向け刊行物「KOYO TIMES」では、30年以上パインハイセンスを愛用するベテラン代理店の体験談が定期的に紹介されています。

販売店から代理店へとステップアップし、高陽社ビジネスを通じて人生が変わったという成功事例が多数掲載されています。

ある代理店の方は「どんな時も蒔いた種から花が咲く」という信念のもと、コツコツと活動を続けることで組織を構築し、安定した収入を得られるようになったと語っています。

商品を愛用することから始まり、その良さを周囲に伝える活動を通じて、健康・美容・稼業の三つの価値を手に入れたという体験談が特徴的です。

高陽社は「ご縁をいただいた方の人生変革のお手伝いをする仕事」という理念を掲げ、単なる商品販売ではなく、人々の可能性を引き出す活動として位置づけています。

業界内での評判や受賞歴

高陽社は全国直販流通協会からコンプライアンス優良企業として表彰を受けた実績があります。

2004年12月には、海洋深層水「超☆海洋深層水100%マハロ」がハワイ州食料品輸出額第一位の栄誉を受賞し、品質の高さが国際的に評価されました。

業界専門誌「月刊ネットワークビジネス」において、売上高ランキングで常に上位にランクインし、安定した業績を維持する企業として認知されています。

パインハイセンスは入浴剤部門の売上で上位にランクインし、35年以上愛され続けるロングセラー商品として業界内でも評価されています。

公益社団法人日本訪問販売協会の正会員として長年活動し、業界の健全な発展に貢献する企業としての評判を確立しています。

今後の展望・計画

高陽社は創業50周年を迎え、次の50年に向けた新たな事業展開を模索しています。

最近では美容と健康をサポートする新商品「美e活乳酸菌LJ88(ビーカツ)」を発売し、腸活ブームに対応した製品開発を進めています。

DENBA技術を活用した健康機器シリーズのさらなる展開により、革新的な健康ソリューションの提供を目指しています。

デジタル化への対応として、公式ウェブショップの機能強化やオンラインでの情報発信を充実させ、時代に合ったビジネス環境の整備を進めています。

「健康・美容・稼業」という三つの柱を軸に、社会から必要とされる企業への進化を目指し、商品開発とビジネスモデルの両面での革新を継続していく方針です。

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