シャルレとは?商品、報酬プラン、特徴などについてまとめ

MLM企業

株式会社シャルレ(CHARLE CO.,LTD.)は、1975年11月19日に創業者である林雅晴・宏子夫妻により神戸市で設立されたネットワークビジネス企業です。資本金は1億円、代表取締役社長は林勝哉氏が務めています。本社は兵庫県神戸市中央区港島中町に位置し、東京証券取引所スタンダード市場に上場(証券コード:9885)しています。

従業員数は205人(単体、2025年3月期)で、年間売上高約110億円を誇る業界有数の企業です。取引銀行は三菱UFJ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ信託銀行となっており、財務基盤も安定しています。社名は創業者が好きだったフランスの俳優シャルル・ボワイエに由来し、字画を考慮して「シャルレ」となりました。

事業内容・ビジネスモデルの詳細説明

シャルレは、レディースインナーを主体とする衣料品、化粧品、健康食品等の販売を事業内容とし、独特のネットワークビジネス(MLM)モデルを採用しています。代理店や特約店と呼ばれるビジネスメンバーが、「試着会」と呼ばれるホームパーティ形式で商品紹介を行う訪問販売システムが特徴です。

チャレンジメイトからスタートし、条件を満たすことで特約店、代理店へとステップアップできる階層型のビジネス構造となっています。近年では従来の訪問販売に加え、カタログやインターネットによる通信販売も強化し、多様な販売チャネルを展開しています。

顧客との直接的な関係構築を重視し、個別ニーズに応じた商品提案とアフターサービスを通じて、長期的な顧客関係の維持に注力しています。

取扱商品・サービスのラインナップ

シャルレの商品ラインナップは「美と健康」をテーマに幅広く展開されています。主力のレディースインナーでは、補整下着、ブラジャー、ガードル、ボディースーツなどの機能性と美しさを両立した商品群を提供しています。

化粧品ブランド「エタリテ」では、エイジングケアを目指したスキンケア商品を展開し、品質にこだわった高機能化粧品として評価を得ています。

健康食品分野では、「nsブランド」として「エナジン ウォーマー」をはじめとする自然の恵みと科学の力を融合させた商品を提供しています。

さらに、シャワーヘッドなどのウエルネス関連商品も取り扱い、トータルライフスタイルをサポートする商品構成となっています。定番商品の年間売上は約120万枚を誇る「お尻すっぽりデイリーショーツ」など、ヒット商品も多数生み出しています。

報酬プラン・システムの説明

シャルレの報酬システムは、個人販売による利益と組織育成による収入の2つの柱で構成されています。まず個人販売では、商品を販売することで得られる販売マージンが基本収入となります。

さらに、自分が紹介した会員(ダウンライン)の販売実績に応じて一定割合の収入を得ることができます。ランク制度では、グループの購入金額や販売実績に応じてSP(スペシャルパートナー)から代理店まで複数のステータスが設定されており、上位ランクになるほど高い還元率や特別ボーナスを受けることができます。

報酬を得るためには、グループの最低購入金額約4万2千円が必要とされており、継続的な活動が収入維持の条件となっています。成功者には年収数百万円から一千万円を超える収入を得ている事例もある一方で、収入は個人の努力や販売力に大きく依存するという特徴があります。

会社の沿革・歴史

シャルレの歴史は、1975年11月に創業者林雅晴・宏子夫妻が神戸市生田区に「株式会社関西ゴールデンユニバーサル」として設立したことから始まります。

1977年に現在の「シャルレ」に社名変更し、1983年には本店を神戸市中央区港島中町に移転しました。1990年10月には株式を店頭登録(現:日本証券業協会)し、1998年には大阪証券取引所市場第二部に上場を果たしました。

2003年に化粧品ブランド「エタリテ」を発売し、事業領域を拡大。2013年の市場統合により東京証券取引所市場第二部に移行し、2022年の市場区分再編でスタンダード市場に上場しています。2020年には子会社化戦略を開始し、田中金属製作所(現:TKS)やWATER CONNECTを子会社化、2025年にはオンヨネ株式会社も子会社化し、グループ展開を加速しています。

創業から約50年間、女性向け商品を中心に着実な成長を続けています。

市場での位置づけ・業績

シャルレは下着訪問販売事業において業界トップクラスのシェアを持つ企業として位置づけられています。2025年3月期の売上高は約110億円(単体)で、連結ベースでは更に大きな規模を誇ります。

ミセス向けレディースインナー市場において独自の地位を確立しており、特に補整下着分野では高い市場シェアを維持しています。財務面では無借金経営を継続し、自己資本比率の高い安定した経営基盤を築いています。

ポートアイランドの自社ビルをはじめとする資産価値の高い不動産も保有し、企業価値の向上に寄与しています。

一方で、近年は新規顧客獲得の困難さやEC販売の減少などの課題も抱えており、M&Aを活用した新規事業開発や商品の差別化による成長戦略の強化が急務となっています。業界内では老舗企業としての信頼性と品質へのこだわりが高く評価されています。

特徴や強み

シャルレの最大の特徴は、約50年にわたって培われた「日本製の高品質」へのこだわりと、「フィッティングにこだわった商品設計」です。耐久性、着用感、外観の美しさの3つのバランスを高いレベルで実現することで、他社との明確な差別化を図っています。

独自の特許技術を活用した商品開発力も強みの一つで、機能性と美しさを両立した補整下着は多くの女性から支持を得ています。また、代理店・特約店システムによる直接販売により、顧客一人ひとりのニーズに応じたきめ細かなサービスを提供できる点も競合優位性となっています。

試着会という独特の販売スタイルにより、商品の良さを実際に体験してもらえることで、高い顧客満足度と商品への信頼を獲得しています。さらに、無借金経営による財務の健全性と、上場企業としての透明性の高い経営も、ビジネスメンバーや顧客からの信頼につながっています。

 

会員・販売員の支援体制

シャルレでは、各ポジションに応じた充実した研修制度と包括的なサポートシステムを提供しています。新規参加者向けには基礎的なビジネススキルや商品知識に関する研修を実施し、経験レベルに応じて段階的な教育プログラムを展開しています。

「試着会」や「お手入れ会」などの販売活動に必要なサンプル商品の提供や、営業ツールの充実により、効果的な商品紹介をサポートしています。営業拠点を東西2拠点に統合し、総合的な営業力を発揮できる営業支援体制を構築するとともに、ビジネスシステムの見直しや教育体系の整備を継続的に行っています。

また、学歴や資格に関係なく誰でも始められるビジネスとして設計されており、多様な背景を持つメンバーが活躍できる環境を整備しています。定期的な表彰制度や成功事例の共有により、メンバーのモチベーション向上と継続的な成長をサポートしています。

法令遵守への姿勢・コンプライアンス

シャルレは法令遵守を経営の最優先事項として位置づけ、包括的なコンプライアンス体制を整備しています。特定商取引に関する法律をはじめとする関連法令の遵守はもちろん、日本訪問販売協会の「自主行動基準」に沿った適正な営業活動を実践しています。

独立社外取締役を構成員とするコンプライアンス委員会を設置し、客観的な視点からの監督・指導を行っています。「シャルレ行動規範」を策定し、すべての法令およびルールの遵守と倫理の尊重を明文化するとともに、取締役および従業員に対する定期的なコンプライアンス教育を実施しています。

反社会的勢力との関係遮断を徹底し、自由で公正な市場競争に基づく適法・適正な取引を推進しています。また、個人情報保護法などのプライバシー関連法令についても厳格な管理体制を構築し、顧客情報の適切な取り扱いを確保しています。

社会貢献活動・CSR

シャルレは「人はみな豊かでなければならない」という創業理念に基づき、積極的なCSR活動を展開しています。2004年から継続的に取り組む「ピンクリボン運動」では、乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝える活動を支援し、女性の健康増進に貢献しています。

災害支援活動では、被災地への支援物資送付や地域への商品寄贈を通じて社会貢献を実践しています。環境分野では「元気な森づくり」運動として、商品売上の一部を森林保全に役立てる取り組みや、「シャルレスマイルリサイクル運動」による不要下着のリサイクル活動を実施しています。

女性活躍推進では、ひょうご・こうべ女性活躍推進企業(ミモザ企業)に認定され、国際女性デーの推進活動も行っています。これらの活動を通じて、持続可能な社会の実現に向けたSDGs達成への貢献を目指しています。

成功事例・体験談

シャルレビジネスでは、多様な背景を持つメンバーが成功を収めている事例が報告されています。特に注目される事例として、8人大家族でありながら子ども5人を育てながら代理店業を営む女性の体験談があります。

この方は約10万円のサンプル投資から始め、自分が自信を持って伝えられる商品を厳選し、着実にビジネスを構築しました。シャルレビジネスの特徴である「学歴や資格不要」「誰にでもできる」という点を活かし、家庭と仕事の両立を実現しています。

成功の秘訣として、商品への深い愛用と理解、継続的な努力、そして顧客との信頼関係構築が挙げられます。一方で、収入は個人の努力や販売力に大きく依存し、人脈構築や継続的な活動が重要な要素となっています。

成功者の多くは商品の良さを心から信じ、長期的な視点でビジネスに取り組んでいる傾向があります。

業界内での評判や受賞歴

シャルレは業界内で品質や顧客満足度の高さが評価され、多数の表彰や認定を受けています。下着業界における老舗企業として、技術革新と品質向上への継続的な取り組みが高く評価されています。日本訪問販売協会の優良企業として認定され、業界団体からの信頼も厚く受けています。

また、女性活躍推進企業として兵庫県から「ミモザ企業」の認定を受けるなど、社会的責任を果たす企業としても評価されています。

商品面では、独自の特許技術を活用した補整下着や、年間120万枚の売上を誇る人気商品など、市場での実績が業界内での地位を確立しています。一方で、ネットワークビジネスという業態の特性上、一般消費者からは賛否両論の評価も存在し、透明性の高い経営と適正なビジネス活動により信頼回復に努めています。

上場企業としての財務透明性と無借金経営は、業界内でも模範的な経営として評価されています。

今後の展望・計画

シャルレは2024年に「シャルレグループビジョン2035」を策定し、人生100年時代に対応した長期戦略を打ち出しています。2035年までに「人々が心身ともに健やかに自分らしく輝ける社会の実現」を目指し、売上高200億円の達成を目標としています。

成長戦略の柱として、M&Aを活用した新規事業開発を積極的に推進しており、既に田中金属製作所、WATER CONNECT、オンヨネ株式会社を子会社化し、シャワーヘッドやスポーツウェア分野への事業拡大を実現しています。

商品面では、従来の「下着のシャルレ」から「美と健康のシャルレ」へのブランド転換を進め、健康関連商材の売上シェア拡大(現在8.1%→2029年33.6%目標)を目指しています。

また、デジタルトランスフォーメーションの推進により、EC販売の強化やオンライン教育システムの構築を図り、時代に適応したビジネスモデルの進化を目指しています。

シャルレは50年近い歴史を持つ老舗のネットワークビジネス企業として、品質へのこだわりと顧客第一主義を貫きながら、時代の変化に適応した事業展開を続けています。

上場企業としての透明性と無借金経営による安定性を基盤に、M&Aを活用した成長戦略と「美と健康」をテーマとした商品展開により、持続的な企業成長を目指しています。

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