アルソア慧央グループとは?商品、報酬プラン、特徴などについてまとめ

ネットワークビジネス一般

1. 会社概要・基本情報

株式会社アルソア慧央グループは、1972年7月に創業された化粧品、健康食品、浄活水器を主力とする企業です。本社は山梨県北杜市小淵沢町に位置し、八ヶ岳の美しい自然環境の中にあります。代表取締役会長は滝口友樹也氏、取締役社長は滝口玲子氏が務めています。

資本金は1億円、連結売上高は98億円(最新データ)、従業員数は約280人の規模を誇ります。1972年の創業当初は「央粧」という社名でしたが、2021年2月に現在の「株式会社アルソア慧央グループ」に社名変更し、グループ企業の統合を完了しました。

主要取引銀行はみずほ銀行、三菱UFJ銀行、商工中金、山梨中央銀行、八十二銀行です。

2. 事業内容・ビジネスモデルの詳細説明

アルソア慧央グループは、訪問販売型のネットワークビジネスを展開する企業です。対面カウンセリングを重視した販売方式を採用しており、独自組織による訪問販売・代理店販売を通じて製品を提供しています。

カウンセラーと呼ばれる販売員が、お客様一人ひとりの肌質や悩みに合わせてカウンセリングを行い、最適な製品を提案するという顧客志向のビジネスモデルが特徴です。

インターネットでの直接販売は行わず、全国各地のサロンや代理店を通じた対面販売にこだわっています。事業内容は化粧品、健康食品、浄活水器の研究開発・製造に加え、食品その他関連商品の製造・加工、農作物の生産・販売、飲食業、宿泊業など多岐にわたります。

3. 取扱商品・サービスのラインナップ

アルソアの主力商品は、70日間かけて伝統的な枠練り製法で作られる「アルソア クイーンシルバー」(黒い石けん)です。天然由来ミネラル(堆積岩・火成岩)を配合し、肌本来のチカラを活かすシンプルなスキンケアを実現します。

スキンケアシリーズには、北海道・十勝川流域の植物性温泉水(モール水)を使用した「アルソア ローション」、太古の自然力を持つ「アルソア クレイパック」などがあります。

健康食品部門では「アルソア酵素」シリーズ、「ビエッセEX」(大豆イソフラボン、ヒアルロン酸、コラーゲン配合)、「リナカンC」などのサプリメントを展開。

さらに浄活水器、メイクアップ製品、ヘアケア、ボディケア製品も取り揃え、トータルビューティーとヘルスケアをサポートしています。

4. 報酬プラン・システムの説明

アルソア慧央グループの報酬プランは、ブレイクアウェイとステアステップのハイブリッド方式を採用しています。報酬体系は主に3つの柱で構成されています。

第一に「小売利益」で、製品を小売価格で販売した際に得られるマージンです。

第二に「組織構築報酬」があり、自身が紹介したメンバーやその下位組織の売上に応じてボーナスが支払われます。

第三に「ランクアップボーナス」制度があり、販売実績や組織拡大に応じてランクが上がり、より高い報酬率が適用されます。

また、夏冬合わせて年間3ヶ月分の賞与制度(業績連動)もあります。報酬プランは複数階層の組織構築を奨励する設計となっており、長期的な組織育成が収入の安定化につながる仕組みです。

5. 会社の沿革・歴史

1972年7月に「央粧」として創業、創始者の高村佳寿枝氏が肌トラブルに悩む女性の素肌を美しくしたいという想いから黒い石けん「央粧 クイーンシルバーハニー」を誕生させました。

1975年に株式会社全囗央粧本部を販売部門として設立、1981年に所沢工場を設立。1989年に株式会社アルソア央粧に商号変更し、1995年にアルソア佐久ファクトリィ「健康食品棟」稼働開始。

1998年には本社を山梨県小淵沢町に移転し、同年に「化粧品棟」も稼働開始しました。2009年に株式会社AOB慧央ホールディングスに商号変更、2012年に株式会社AOB慧央グループへ再変更。

2016年に「女神の森セントラルガーデン」(現アルソア女神の森シンフォニアガーデン)竣工。

2021年2月にグループ3社が統合し、現在の株式会社アルソア慧央グループに社名変更しました。

6. 市場での位置づけ・業績

アルソア慧央グループは、訪問販売型化粧品市場において確固たる地位を築いています。連結売上高98億円(最新データ)を誇り、ネットワークビジネス業界の売上ランキングでは上位に位置しています。

特に40代以上の女性層に強固な顧客基盤を持ち、熱意あるロイヤルユーザーが多いことが強みです。官報決算データによると、2023年2月期の純利益は約1億5,580万円、利益剰余金は131億円超、総資産は184億円を超える健全な財務体質を維持しています。

訪問販売化粧品メーカーの中でも高品質な製品と技術力で知られ、長年にわたり安定した業績を維持しています。市場環境の変化に対応しながら、対面販売の価値を重視した独自のポジショニングを確立しています。

7. 特徴や強み

アルソア慧央グループの最大の強みは、「自然のチカラ」を活かした製品開発力です。八ヶ岳の豊かな自然環境の中に本社と製造拠点を構え、良質な水と大地のエネルギーを製品に活かしています。

70日間かけて作る伝統的な枠練り製法の石けん製造技術は、大量生産では得られない高品質を実現しています。

北海道・十勝川の植物性温泉水(モール水)など、独自の天然原料を使用した差別化された製品ラインナップも特徴です。

また、徹底した対面カウンセリング販売方式により、顧客一人ひとりに最適なスキンケアを提案できる点も強みです。

自社内に研究・開発部門を設置し、科学的エビデンスに基づいた製品開発を行っています。さらに、自社農園「アルソア女神の森ネイチャーオーガニックファーム」での有機農業にも取り組んでいます。

8. 会員・販売員の支援体制

アルソア慧央グループは、カウンセラー(販売員)への充実した教育・研修体制を整備しています。役職者研修、フォローアップ研修、外部セミナー費用補助など、多層的な研修制度が用意されています。

新人カウンセラーには製品知識や効能、カウンセリング技術を一から丁寧に教える導入研修があり、段階的にスキルアップできる体制です。

美容インストラクターが各代理店やサロンを訪問し、製品トレーニングや販売サポートを提供しています。

また、社員には年間休日125日、労働時間7.5時間、残業月4時間程度という働きやすい環境を整備し、家賃補助75%負担などの福利厚生も充実しています。販売員向けには定期的な製品共有会や、新商品発表時の企画担当者による説明会なども開催されています。

9. 法令遵守への姿勢・コンプライアンス

アルソア慧央グループは、法令遵守と社会的責任を企業活動の基本としています。「コンプライアンス基本方針」を明確に定め、特定商取引法、個人情報保護法、景品表示法その他事業に関連するあらゆる法規制を遵守し、社会的規範に適合するよう誠実かつ公正に企業活動を行うことを宣言しています。

個人情報保護方針も厳格に定められており、顧客、取引関係者、従業者の個人情報を適切に管理しています。公益社団法人日本訪問販売協会に加盟し、業界団体の自主規制にも積極的に参加しています。

消費者志向経営の推進にも力を入れており、消費者の権利や利益を尊重する姿勢を明確にしています。法務部門も設置され、契約書や法律関連の相談・依頼事項に適切に対応する体制を整えています。

10. 社会貢献活動・CSR

アルソア慧央グループは多岐にわたる社会貢献活動を展開しています。NGO団体ピースウィンズ・ジャパンと協力し、ストリートチルドレンの支援活動を行い、チャリティカレンダー制作や展示会支援を通じて貧困問題の解決に取り組んでいます。

障がい者支援としては、令和5年度「やまなし産福連携アワード」を受賞するなど、福祉事業所との連携を積極的に進めています。

環境面では、2023年5月より使用電力を100%再生可能エネルギーに転換し、「再エネ100宣言 RE Action」に参加しました。ISO14001認証を取得し、ゼロエミッションの実現、長野県SDGs推進企業登録など、持続可能な製造環境づくりに注力しています。

また、東北三県や北陸への被災地支援活動、環境保護活動、ピンクリボン運動などの福祉支援活動も継続的に実施しています。

11. 成功事例・体験談

アルソア慧央グループでは、全国の販売店やサロンを通じた対面カウンセリングによって、多くの顧客の肌悩みを解決してきた実績があります。

特に「アルソア クイーンシルバー」の愛用者からは、長年の肌トラブルが改善したという喜びの声が多数寄せられています。フィギュアスケーターの浅田真央さんは、16歳のころから約15年間にわたってアルソア製品を愛用しており、ブランドアンバサダーとして製品の魅力を発信しています。

カウンセラーの中には、自身が製品の愛用者となり、その効果に感動して販売活動を始めた方も多く、実体験に基づいた説得力あるカウンセリングが顧客満足につながっています。

組織構築に成功したカウンセラーの中には、安定した収入を得ながら、やりがいのある仕事として長く継続している方も少なくありません。

12. 業界内での評判や受賞歴

アルソア慧央グループは業界内で高い評価を受けています。2024年3月には、公益社団法人日本訪問販売協会主催の「第2回ダイレクトセリング消費者志向優良活動表彰」を受賞し、消費者の権利や利益を尊重する優良企業として表彰されました。

令和5年度「やまなし産福連携アワード」も受賞しており、障がい者雇用促進と地域貢献が評価されています。

製品品質面では、アルソア佐久ファクトリィがISO14001認証、健康補助食品・原材料GMP適合認証を取得し、長野県SDGs推進企業にも登録されています。

創立50周年を迎えた2022年には、自然と調和した企業理念と長年の実績が再評価され、多くのメディアで取り上げられました。

「信州Green×SDGsパートナー」としても認定されるなど、環境配慮型企業としての評価も高まっています。

13. 今後の展望・計画

アルソア慧央グループは、伝統的な対面販売の価値を守りながら、デジタル時代に対応した新しい顧客体験の創出に取り組んでいます。

「リアル×デジタル カウンセリング販売」の企画・実施など、オンラインとオフラインを融合した販売方式の開発を進めています。

新商品開発においては、神奈川大学との産学連携による三相乳化技術の活用など、科学的エビデンスに基づいた革新的な製品の研究開発を継続しています。

持続可能な社会の実現に向けて、再生可能エネルギーの利用拡大、自社農園でのオーガニック農業の推進、食品ロス削減を目指したアップサイクル商品(大豆チップスなど)の開発にも注力しています。

山梨県の地域活性化プロジェクト「Miraiプロジェクト」にも参画し、若年層との協働による新しいファンづくりや、地域の魅力発信にも積極的に取り組んでいます。

タイトルとURLをコピーしました