会社概要・基本情報
ペレ・グレイス株式会社は2006年5月15日に設立されたネットワークビジネス会社で、美容関連商品の開発・販売を主な事業としています。
本社は東京都渋谷区恵比寿4-6-1恵比寿MFビル402に所在し、代表取締役は佐藤知己氏が務めています。
資本金は1,000万円で、社名の「Pele（ペレ）」はハワイ島キラウエア火山に宿るといわれる女神の名前に由来しており、美しさと強い情熱で社会を豊かにするという思いが込められています。
同社は一般社団法人全国直販流通協会に加盟し、訪問販売法をはじめとする各種法令を遵守した健全な事業運営を行っています。
事業内容・ビジネスモデルの詳細説明
ペレ・グレイスはネットワークビジネス（マルチレベルマーケティング）の手法により、高品質なスキンケア製品を中心とした美容関連商品を販売しています。
会員制度を採用しており、製品の愛用者が販売員として登録し、新規会員を紹介することで報酬を得る仕組みとなっています。
2021年からは「オハナサロン」という認定サロン制度を導入し、会員が運営する店舗で商品の体験や販売が可能となる新たな販売チャネルを確立しました。
現在、全国に19店舗のオハナサロンが展開されており、商品のお試しから購入、会員登録までをサポートする拠点として機能しています。
このサロン制度により、リアル店舗での体験を重視した販売戦略を推進し、未経験者でも参加しやすい環境を整えています。
取扱商品・サービスのラインナップ
同社の主力製品は「PELE’S SKIN CARE SERIES（スキンケアシリーズ）」で、美容液「マヒナ」を中心に、クレンジングジェル「モアナ」、洗顔ソープ「アオラニ」、日焼け止め「ククナ」、導入美容液「ラカウ」などを展開しています。
特に「マヒナ」はピュアプロテオグリカンを配合した先行型美容液として人気が高く、同社を代表する製品となっています。
また、「INNER GRACE SERIES（インナーグレイスシリーズ）」として、美容サプリメント「スキンエリクサー」や犬猫用のサプリメント「ドッグ・キャットエリクサー」も提供しています。
2024年には「HOKULEA SERIES（ホクレアシリーズ）」からクリームタイプシャンプーを新発売し、ヘアケア分野にも進出しています。
全製品にハワイの自然をコンセプトに据え、安心・安全な日本製の無添加化粧品として差別化を図っています。
報酬プラン・システムの説明
ペレ・グレイスの報酬プランはバイナリー方式を基本としており、複数の報酬体系を組み合わせた仕組みとなっています。
主な報酬には、商品を直接販売した際の小売利益である「リテールボーナス」、直接紹介による「スポンサーボーナス」があり、2020年の制度改定でスポンサーボーナスは従来の3倍の3,000円に増額されました。
さらに、ダウンラインの売上に応じて複数世代から報酬を得られる世代ボーナスが設定されており、組織の成長に応じて継続的な収入を得られる仕組みとなっています。
タイトル昇格制度も整備されており、実績に応じてエグゼクティブリーダーなどの上位タイトルを目指すことができます。
報酬プランは定期的に見直されており、会員がより活動しやすく成果を出しやすい制度への改善が継続的に行われています。
会社の沿革・歴史
ペレ・グレイス株式会社は2006年5月15日に設立され、ハワイ島キラウエア火山に宿る女神ペレとの約束から生まれたという創業ストーリーを持っています。
創業当初から美容液「マヒナ」を中心としたスキンケア製品の開発・販売を開始し、創業から9期連続増収を記録するなど、安定した成長を続けてきました。
2016年3月期には売上高36億3,000万円を達成し、ネットワークビジネス業界において堅実な中堅企業としての地位を確立しました。
コロナ禍の3年間は「原点回帰」をテーマに組織基盤の強化に取り組み、2024年以降は「BE ALOHA」をテーマに次の成長ステージへの準備を整えています。
2027年3月期に創業20周年を迎えるにあたり、年商50億円達成を目標に掲げ、中期経営計画を推進しています。
市場での位置づけ・業績
ペレ・グレイスは国内ネットワークビジネス業界において、2016年時点で売上高ランキング39位に位置する中堅企業です。
2024年3月期の売上高は前期比増収を達成し、2025年3月期も前期比4%増と好調な業績を維持しています。
特に50代を中心とした業界未経験者の新規会員登録が順調に増加しており、地方都市では30～40代の子育て層も拡大しているのが特徴です。
2024年4月の「春の総会」では1,000人の会員が参加し、組織の勢いを示しました。
競合他社と比較すると、大手企業ほどの規模ではないものの、創業以来ほぼ一貫して増収を続ける安定性と、独自性のある製品開発力が強みとなっており、化粧品系ネットワークビジネスの中で独自のポジションを確立しています。
特徴や強み
ペレ・グレイスの最大の強みは、ハワイの自然をコンセプトとした独自性の高いブランドストーリーと、研究開発への積極投資による製品力です。
特にオリジナル原料である「スーパー美肌菌BG-PG180」が特許を取得しており、科学的根拠に基づいた差別化された製品を提供しています。
また、2021年から導入した「オハナサロン」制度により、リアル店舗での体験型販売を推進し、ネットワークビジネスの従来のイメージを刷新する取り組みを行っています。
1回1,500円で美容マスクを体験できるプランなど、気軽に製品を試せる環境づくりに注力しています。
さらに、製品ブランドごとのブランドサイト構築を進め、若年層や美意識の高い業界未経験者との接点を増やすデジタルマーケティングにも力を入れています。
会員・販売員の支援体制
ペレ・グレイスは会員サポートに力を入れており、エグゼクティブリーダーになった会員には特定商取引法や薬事法などの研修を必須としています。
2024年にはダイレクトセリング教育研修を実施し、約50名の新エグゼクティブリーダーが参加するなど、法令遵守とビジネススキル向上のための教育プログラムを充実させています。
会員同士の交流機会として、全国リーダー会議、春の総会、社長講演会などの各種イベントを定期的に開催し、モチベーション向上と組織の一体感醸成を図っています。
2024年には初の国内1泊研修旅行を実施し、越後湯沢・浜松・熊本の3カ所で延べ300人が参加予定となっており、組織を越えた会員同士のコミュニケーション促進に取り組んでいます。
本社サポート体制も充実しており、オンラインセミナーやオウンドメディアを通じた情報提供も積極的に行っています。
法令遵守への姿勢・コンプライアンス
ペレ・グレイスは一般社団法人全国直販流通協会に加盟し、特定商取引法をはじめとする関連法令の遵守を徹底しています。
公式サイトには「コンプライアンス」ページを設け、契約に関する相談窓口を明示するとともに、クーリングオフ制度や特定商取引法に関する情報を分かりやすく提供しています。
会員向けには定期的にコンプライアンスセミナーを開催し、苦情への適切な対応方法や行政指導への対策を教育しています。
新規エグゼクティブリーダーには法令研修を義務付けるなど、販売活動における法令違反を未然に防ぐ体制を整備しています。
また、消費者相談窓口を設置し、商品やビジネスに関する問い合わせに適切に対応することで、消費者保護と企業の信頼性向上に努めています。
社会貢献活動・CSR
ペレ・グレイスは企業の社会的責任（CSR）活動に積極的に取り組んでおり、2014年から「オレンジリボン運動」を支援しています。
オレンジリボン運動は児童虐待防止を目的とした啓発活動で、同社はポスターコンテストへの協賛や福祉施設への支援を継続的に実施しています。
2015年と2017年には「ペレ・グレイス賞」を設けてポスター作品を表彰し、社会貢献活動の輪を広げています。
企業理念である「愛」「情熱」「感謝」「潤い」に基づき、ボランティア活動や地域支援にも取り組んでおり、売上の一部を寄付する仕組みも導入しています。
オハナサロンを通じた地域コミュニティの活性化や、会員同士の絆づくりも、企業としての社会的責任を果たす取り組みの一環として位置づけられています。
成功事例・体験談
ペレ・グレイス会員の中には、製品の品質を実感して愛用者から販売員へと転身し、成功を収めている事例が多数報告されています。
特に「マヒナ」美容液については、使用開始後1ヶ月程度でシワやシミ、毛穴の改善を実感したという体験談が寄せられており、製品力の高さが口コミによる組織拡大の原動力となっています。
業界未経験から参加した50代の女性リーダーが、地道な活動を通じてエグゼクティブリーダーに昇格し、安定収入を得られるようになった事例や、30～40代の子育て世代が在宅でビジネスを展開し、家庭と両立しながら収入を得ている成功例も報告されています。
オハナサロンを運営する会員は、本社からのサンプル提供により初めて来店する顧客にも手軽に商品を試してもらえる環境を整え、その場で販売につなげる強みを活かして実績を上げています。
2024年のイベントでは勢いのあるリーダーとの新たなご縁も生まれており、会員が生き生きと活動している様子が組織全体の成長につながっています。
業界内での評判や受賞歴
ペレ・グレイスは創業以来、堅実な経営と製品品質により業界内で一定の評価を得ています。
創業から9期連続増収という記録は、ネットワークビジネス業界において安定性と信頼性の証として認識されています。
社会貢献活動においては、オレンジリボン運動への継続的な支援が評価され、2015年と2017年にポスターコンテストで「ペレ・グレイス賞」を授与するなど、企業の社会的責任を果たす姿勢が認められています。
製品面では、オリジナル原料「スーパー美肌菌BG-PG180」の特許取得が技術力の高さを示す実績となっています。
業界専門誌「ネットワークビジネス」でも定期的に取り上げられ、新製品発売やイベント開催などが報道されており、中堅企業として注目を集めています。
会員からの製品評価も高く、特にマヒナ美容液は「他の化粧品には戻れない」といった愛用者の声が多く寄せられています。
今後の展望・計画
ペレ・グレイスは2027年3月期の創業20周年に向けて、年商50億円達成という明確な目標を掲げています。
2025年3月期から3カ年の中期経営計画を推進しており、製品開発、販売チャネルの拡充、会員教育の強化を三本柱として成長戦略を展開しています。
製品面では、2025年秋にサプリメント「スキンエリクサープラス」を刷新し、インナービューティー分野の強化を図ります。
販売チャネルでは、オハナサロンの拡大を継続するとともに、オウンドメディアやブランドサイトを通じたデジタルマーケティングを強化し、若年層や業界未経験者との接点を増やす計画です。
2026年春にはインセンティブ旅行としてベトナム・ダナンでの研修を予定しており、会員のモチベーション向上と国際的な視野の拡大を目指しています。
「BE ALOHA」をテーマに、ハワイの精神性を大切にしながら、次世代リーダーの育成と組織基盤の強化を進めていく方針です。
